PMS(月経前症候群)とは
2015年03月 公開
月経前症候群(PMS)をご存じですか?
月経の前になると、決まって下腹や乳房が張ったり、イライラや憂うつなどの症状が起こる「月経前症候群(PMS、Premenstrual Syndrome)」に悩む女性は少なくありません。欧米と比べると、わが国ではPMSの存在がまだよく知られていないために、不快な症状が月経に関することと気付かず、あるいは相談もできずに悩んでいる女性は多いとみられます。
PMSとは、月経前のおよそ2週間で基礎体温の高温相の時期(黄体期)に、ホルモンのアンバランスに伴って、日常生活に差し障るさまざまな症状が一群となって現れることをいいます。
PMSの症状は多種多様ですが、大きく分けると次の3つに分けられます。
- 身体症状:下腹痛、乳房が張る、腰痛、にきびができやすい、頭痛、疲れやすい、眠くなる、むくみ、おりものがふえるなど。
- 精神症状:イライラ、怒りやすい、攻撃的になる、憂うつ、集中できないなど。
- 社会的症状:いつもの通り仕事ができない、面倒くさくなる、月経がいやになる、他人と口論する、家に引きこもるなど。
これらの症状がPMSかどうかを見分けるポイントは、次の3つです。
- 同じ症状が周期的に起こっているか?
- 症状の起こる時期が排卵の後から月経までの間か?
- 日常生活に影響を及ぼすくらい症状が重いか?
ご自身の症状がPMSかどうかを確かめるには、 症状について客観的に記録をつけてみるとよいでしょう。