月経の前になると、決まって下腹や乳房が張ったり、イライラや憂うつなどの症状が起こる「月経前症候群(PMS、Premenstrual Syndrome)」に悩む女性は少なくありません。欧米と比べると、わが国ではPMSの存在がまだよく知られていないために、不快な症状が月経に関することと気付かず、あるいは相談もできずに悩んでいる女性は多いとみられます。
PMSとは、月経前のおよそ2週間で基礎体温の高温相の時期(黄体期)に、ホルモンのアンバランスに伴って、日常生活に差し障るさまざまな症状が一群となって現れることをいいます。
PMSの症状は多種多様ですが、大きく分けると次の3つに分けられます。
これらの症状がPMSかどうかを見分けるポイントは、次の3つです。
ご自身の症状がPMSかどうかを確かめるには、 症状について客観的に記録をつけてみるとよいでしょう。