深夜0時以降就寝 高校生47%
睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査
携帯電話・スマホ使用時間
長いほど就寝時刻遅く
文部科学省は、小学校5年生から高校3年生を対象に、睡眠を中心とした生活習慣と、自立や心身の不調などとの関連を調べるため、2万人規模の全国的な調査を実施。その結果を公表した。
調査結果から、翌日学校がある日に、午前0時以降に就寝している子どもは、中学生で22%、高校生で47%に上っていることが分かった。就寝時刻は学校段階が上がるに連れて遅くなり、同時に睡眠不足を感じる子どもの割合も増える傾向が見られる。高校生では3人に1人が、睡眠不足を感じていた。
生活習慣と睡眠の関係では、携帯電話やスマートフォンを使う(ゲームを除く)時間が長い子どもほど、就寝時刻は遅くなっている。使用時間と午前0時以降に就寝する子どもの関連を見ると、「(携帯電話やスマホを使用)しない」子どもで午前0時以降に就寝しているのは14・9%、「1時間未満」で18・8%、「1~2時間」で22・4%、「2~3時間」で33%、「3~4時間」で36・1%、「4時間以上」で53・5%となっている。
また、寝る直前まで各種の情報機器(テレビ、ゲーム、携帯・スマホ、パソコンなど)に接触することがよくある子どもほど、「朝布団から出るのがつらい」と感じることがあると回答する割合は高い。さらに小学生と中学生では、就寝時刻が遅い子どもほど、「自分のことが好き」と回答する割合が低く、「なんでもないのにイライラすることがある」と回答する割合が高くなっていた。
調査では、朝食摂取と子どもの自立や心身不調との関連も見ている。朝食摂取率も睡眠同様に、学校段階が上がるに連れて低く、高校生の5人に1人は朝食をとっていない。中学生と高校生では、朝食を毎日食べる子どもほど、「ルールを守って行動する」と回答する割合が高くなっていた。
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