「もしも〇〇になったら〇〇したい。なぜなら〇〇だから」。小学1年生の息子が学校で課されたスピーチのお題らしく、家で考えることになったのだとか。
埋めるべき箇所が3つもあって、しかも論理も求められる。小学1年生ってこんなに難しいことをやるの?と、息子と格闘する妻。
おそらく息子はこのお題に難儀したことでしょう。「もしも」と言われても大してなりたいものが見つからないし、何を足がかりに想像したらいいのか見当をつけづらい。その上、ひねり出した意見もクラスメートにどう見られるか気になってしまう。まったく誰に似たのだか…。
とはいえ、「もしも」から始める作文は子どもの想像力を育むのに役立つのでしょう。
思春期へのアプローチにもあるように、未来を描く・人生の目標を考えるといった想像力が、生きる力を支えたり、心身の健康も含めて自分を大切にすることにつながったりするのだと思います。息子には、今答えが出ないことに焦ることなく、自由に、時間をかけて身につけてもらいたいところです。
さて、鋭意制作中の宿題については、あくまで私個人の意見ですが、考えに考えて「今のところ特になりたいものはない」と答えるのも有りだと思います。「なぜなら、いまの自分が好きだから」なんて理由も受け入れられるような、あたたかいクラスであってほしいと願う父でした。 (佐藤佳宏)