先日、友人の結婚式に参列した。いわゆる「ご時世」的な理由で挙式を諦める人もいる中、学生時代の部活動で苦楽を共にした友人の晴れ姿を見ることができたのは、大変喜ばしいことであった。参列者は顔なじみの部活動の仲間たちばかりであるが、こうして顔を合わせるのは実に2年ぶりだった。マスク越しではあるが、変わらず元気にしている様子がうかがえたのもうれしい限りである。
久々に会う友人たちは、この2年の間に様々な出来事があったようだ。昨年末に引っ越しと同時に出産した者、1年以上前に転職したという者もいれば、シェアハウスで暮らし始めた等々。披露宴の席次表で別の友人の入籍を知った時は一段と驚きを隠せなかった。
よくよく話を聞いていくと、どうやらSNSで近況を発信している人の方が多いらしい。しかし、そういったものを一切やっていない私にとっては、聞くこと全てが新しい情報である。オンライン化が急速に進んだ世の中で、直接会うこと、聞くことで得られる感動の価値が以前よりも高くなっているように感じた。
今回の参列で、「友人の情報Ver.2022」にアップデート完了、といったところか。次回の更新はいつになるだろうか。一日でも早く、直接会ってこまめに更新できる世の中を待ち望みながら日々を過ごす。 (劍持恭子)