コロナが流行しはじめはや1年以上がたち、全国各地で三度の緊急事態宣言が発令され先の読めない状況である。3人の子どもを育てる筆者も、小学校の臨時休校や保育園の休園、再開後のあらゆる行事の中止、検温などの登校・登園ルールが新たに実施され、目まぐるしく状況が変化し、いつも当たり前にしていたことが今までのようにできなくなり、これまでの日常生活がどれだけ大切なものだったかを思い知る。
10年前の2月に長女を出産した。当時は今ほどSNSやネットというものが発達しておらず、育児の情報を得るのは保健センターでの「親子広場」が私の勉強の場であった。母乳育児や離乳食のこと、保健師さんや育児中のママに育児の相談をすることでさまざまな悩みが解消された。
コロナ禍の昨今、母親学級がオンラインになったり、3か月健診が病院で個別健診になったり、先述の「親子広場」も先着順の申し込みで参加できなかったり、対面で会う機会が減っていると聞く。
何かの記事でマスクはパンツのように当たり前に着用する時代が来るかもしれないとあった。一人一人が生活や行動に気を付け、新しい様式に行動変容しつつも、対面で会うことに制限がかけられない生活に一日も早くなってほしいと願う。教材制作・セミナー開催をするわれわれに何ができるのか、日々模索するこの頃である。 (小山理恵子)