19年ぶりに改訂
「有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン」2024年度版公開　国立がん研究センター

11月27日に国立がん研究センターは、「有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン」改訂版を公開した。

2024年度版の主なポイントは

●「有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン」2005年版公開後の新たな研究の科学的根拠を検証し、わが国で推奨する大腸がん検診ガイドラインとして提言をまとめた。

●便潜血検査免疫法の推奨グレードはA、全大腸内視鏡検査の推奨グレードはC。

●便潜血検査免疫法を用いた検診の対象年齢と検診間隔、採便回数を新たに明示。

●複数の研究結果を集約し、便潜血検査免疫法の統合感度と統合特異度を算出。現在国内外で使用されている便潜血検査免疫法の感度が以前より大幅に向上したことが明らかになった。「便潜血検査を定期的に受診し、陽性になった場合には必ず精密検査を受けることで、大腸がんによる死亡がさらに減少すると考えられる」と同センターは述べている。

●全大腸内視鏡検査は死亡率減少効果を示す科学的根拠はあるが、証拠の信頼性が低いことから、現状では対策型検診で実施しないことを推奨。現在、国内外ですすめられている研究結果が公表された段階で再評価を行う、と同センターは伝えている。

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科学的根拠に基づくわが国の大腸がん検診を提言「有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン」2024年度版公開　国立がん研究センター