「健康を維持するために働く」が最多
第19回中高年者縦断調査を公表 厚生労働省
11月21日、厚生労働省は『第19回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)』の概況を公表した。
この調査は、平成17年10月末時点で全国の50~59 歳であった全国の男女を対象とし、その健康・就業・社会活動について、毎年追跡調査したものである。
第19回目にあたる今回の調査の対象者の年齢は、68~77歳になる。
1.世帯構成の変化
この18年間で、「夫婦のみの世帯」の割合は増加、「三世代世帯」「親なし子ありの世帯」の割合は減少。
2.健康の状況
(1)健康状態の変化
この18年間で、健康状態が「よい」と思っている者の割合は減少傾向。
(2)健康維持のために心がけていることと健康状態
第1回調査から継続して健康維持のために心がけていることについて、健康状態が「よい」と思っている者と「わるい」と思っている者を比べると、
男性は「適度な運動をする」、女性は「バランスを考え多様な食品をとる」で最も差が大きい。
(3)社会参加活動と健康状態
第1回調査から継続している社会参加活動について、健康状態が「よい」と思っている者と「わるい」と思っている者を比べると、男性は「スポーツ・健康」、女性は「趣味・教養」で最も差が大きい。
3 就業の状況
(1)就業状態の変化
この18年間で、「正規の職員・従業員」の割合は減少、「パート・アルバイト」「自営業主、家族従業者」の割合は減少傾向。
(2)仕事をしている者の割合の変化
仕事をしている者の割合は、全ての調査対象者が60~69歳となった8年前の第11回と今回を比べるとどちらも年齢が高くなるにつれて減少している。しかし、比較可能な68~69歳をみると今回の68~69歳の方が男女ともに仕事をしている割合は高い。
(3)仕事をしている理由
対象者で仕事をしている理由は、「健康を維持するため」が最も高い。
(4)就業希望の状況
対象者で、仕事をしていない者のうち「仕事をしたい」と思っている者の割合は男性は14.2%、女性は10.2%。
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第19回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)の概況 厚生労働省