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厚手のユニフォームを着用する運動部は熱中症対策を重点的に 国立環境研究所気候変動適応センター

第849号
国立環境研究所気候変動適応センターは、11月19日に国内の中学校・高校における運動部の活動が熱中症の発生リスクに与える影響を公表した。
研究によると熱中症発生リスクを減らすためには、暑さ指数(WBGT)、部活動の種類、時期、地域、活動場所に応じた対策が重要であることが明らかになった。

具体的には、

(1)熱中症が発生しやすい部活動(野球、ソフトボール、サッカー・フットサル、テニス、陸上競技、弓道、その他持続的運動や厚手のユニフォームを着用するもの)
(2)4月から6月までの期間
(3)比較的涼しい地域(北海道、東北、北陸、または夏季平均WBGTが18℃以下の地域)
(4)屋外活動
(5)涼しい時期から急に暑くなり暑熱馴化が不十分な場合

に熱中症が発生しやすくなる。

同時に、上記に挙げた状況においても、活動の是非を判断するための暑熱基準を引き下げる熱中症対策が有効である。
また、大会前で練習を積み重ねないといけない時期など、暑熱基準を引き下げて対応できない場合は、活動前(例:冷水・アイススラリーの摂取)・中(例:水掛け、アイスベストの着用)・後(例:冷水浴)といった身体冷却、屋外練習から屋内練習への切り替え、比較的涼しい日への練習の集約、暑熱馴化期間の導入の対策の組み合わせを積極的に講じるべきとまとめている。

詳細はコチラ
運動部活動における状況に応じた熱中症対策の重要性
ー暑さ指数(WBGT)、部活動の種類、時期、地域、活動場所を考慮してー 国立環境研究所気候変動適応センター


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