2023年のはしかの症例数は世界で1,030万件 予防接種率の向上が課題 WHO
世界保健機関(WHO)と米国疾病管理予防センター(CDC)の推計によると、2023年のはしかの症例数は世界で1,030万件で、2022年から20%増加。世界的に不十分な予防接種率が、症例の急増を後押ししていると報告している。
はしかは、ワクチンを2回接種することで予防可能。しかし、2023年には2,200万人以上の子どもが、はしかワクチンの初回接種を受けられていない。
ワクチン接種率の世界的な格差の結果、2023年には57か国で大規模または破壊的な麻疹の流行が発生し、前年の36か国から60%近く増加。大規模または破壊的なアウトブレイクのほぼ半分は、アフリカ地域で発生しているとされる。
2023年には、推定10万7,500人(主に5歳未満の子ども)がはしかにより死亡している。これは前年比8%の減少。ただし、この減少は、はしかの子どもが死亡する可能性が低い国や地域で症例が発生したためであり予防可能な病気で亡くなる子どもはまだあまりにも多い。
はしかワクチンの2回接種が95%以上であることは、世界で最も感染力の強いはしかの発生を防ぎ、人々を守るために、必要である。
そのためには各国やパートナーによる緊急かつ的を絞った取り組み、高性能な定期予防接種プログラムを達成し、維持すること。
そして、高品質で広範囲のキャンペーンを実施する必要がある、とWHOは伝えている。
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Measles cases surge worldwide, infecting 10.3 million people in 2023 WHO