食習慣を改善するつもりはない 男性8割 女性6割
国民健康・栄養調査 厚生労働省
厚生労働省は、11月25日に令和5年「国民健康・栄養調査」の結果を公表した。
概要は以下の通り。
●身体の状況
・男性の20歳以上の肥満者(BMI≧25)の割合は31.5%、やせの者(BMI<18.5)の割合は男性4.4%、肥満者もやせの者も2013年~2019年間で有意に増加し、その後有意な増減はない。
・女性は2011年からみると肥満者もやせの者も有意な増減はなし。
●栄養・食生活に関する状況
・20歳以上の野菜摂取量の平均値は256.0gであり、男性では直近10年間で有意に減少、女性では2015年以降有意に減少。
・年齢階級別にみると、野菜摂取量は男女ともに20歳代で最も少なく、年齢階級が高い層で多くなっている。
・食塩摂取量の平均値は9.8gであり、男性10.7g、女性9.1g である。この10年間でみると、男女とも有意な増減はみられない。
・主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を毎日1日2回以上摂っている者の割合は、男性45.7%、女性47.1%であり、男女ともに70歳以上で最も高い。
・食生活を「改善することに関心がない」、「関心はあるが改善するつもりはない」、「食習慣に問題はないため改善する必要はない」に回答した者の割合の合計が、男性では約8割であり、女性では6割を超えている。
●身体活動・運動及び睡眠に関する状況
・20歳以上の歩数の平均値は男性で6,628歩、女性で5,659歩であり、直近10年間で男女とも有意に減少。
・ここ1か月間、睡眠で休養がとれている者の割合は 74.9%であり、2009年からの推移でみると有意に減少。
●飲酒・喫煙に関する状況
・生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合は、男性 14.1%、女性 9.5%である。
・この10年間でみると、リスクを高める飲酒は男性では有意な増減はなく、女性では有意に増加している。
・年齢階級別にみると、リスクを高める飲酒の割合は男性では40歳代、女性では50歳代が最も高い。
・現在習慣的に喫煙している者の割合は15.7%であり、男性25.6%、女性6.9%。直近10年間で男女とも有意に減少。
・受動喫煙の機会を有する者の割合は、2008年以降有意に減少。
●歯・口腔の健康に関する状況
・過去1年間に歯科検診を受けた者の割合は58.8%であり、2009年、2012年、2016年、2023年の推移でみると有意に増加。
●地域のつながりに関する状況
・居住する地域の人々が「お互いに助け合っている」と思う者の割合は 41.5%であり、2011年、2015年、2019年、2023年の推移でみると、有意に減少。
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令和5年「国民健康・栄養調査」の結果 厚生労働省