第8回労働安全衛生法に基づく一般健康診断の検査項目等に関する検討会議事録公開 厚生労働省
厚生労働省は10月18日に行われた第8回労働安全衛生法に基づく一般健康診断の検査項目等に関する検討会の議事録を公開した。
第8回検討会では中間とりまとめ案の各項目について下記の意見交換がされた。
●女性特有の健康課題に関する項目について
・急速に進む高齢化の中、職業生活が長期化してきているとともに、女性の就業率の増加に伴って、女性特有の健康課題への対応の重要性が一層高まっていることによって一般健康診断の機会を活用し、女性労働者本人への気づきを促し、必要な場合には、産婦人科医等専門医への早期受診、また、女性特有の健康課題に対する配慮について申し出を行いやすい職場づくりにもつながるよう、一般健康診断問診票に女性特有の健康課題(月経困難症、月経前症候群、更年期障害等)に係る質問を追加することが適当。
・労働者のプライバシーに配慮するために、個人が特定されやすい場合は、集計情報を提供しないことが必要。
●歯科に関する項目について
・歯周病については、平時からの歯のブラッシング等のほか、早期に歯科を受診することが有効であると考えられる。
・労働者の口腔の健康の保持・増進は重要であることから、事業者が行う健康保持増進措置において、口腔保健指導を、より一層推進していくことは重要である。しかし、業務起因性または業務増悪性、就業上の措置等のエビデンスが乏しいことを踏まえると、問診を含め、労働安全衛生法に基づく一般健康診断に歯科健診を追加することは困難。
・一方で、歯周病と全身疾患との関連が示唆されていることから、口腔内の健康を保つことの意義があると考えられる。現在、「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」に「歯と口の健康づくりに向けた口腔保健指導」が盛り込まれているが、今後、好事例を展開する等、普及啓発を強化することにより、歯科受診につなげる方策を検討することとしてはどうか。
・職場の健康診断実施強化月間、全国労働衛生週間の周知等の機会をとらえて、改めて、周知を強化することが可能ではないか。
その他、「健診機関向けガイドライン」という名称はかなり強制力を有する言葉なので検討が必要、語句の統一、男性更年期障害は検討課題とする。
と言った意見が出された。
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第8回労働安全衛生法に基づく一般健康診断の検査項目等に関する検討会議事録 厚生労働省