10月22日、国立がん研究センターがん対策研究所は、配偶者のがん罹患およびがんにより死別した場合の、死亡リスクについて研究成果を公表した。
なお、本調査は、40~69歳の夫婦 約5万5千人に対して、がん罹患の有無、配偶者が死亡してからの追跡調査した結果にもとづいて算出されている。
主な結果は下記の通り。
・全死因による死亡リスクの上昇は、男性のみ認められた。
・死因別の評価では、男性において、心血管疾患、呼吸器疾患、外因による死亡リスクが上昇。
・喫煙歴別の評価では、心血管疾患と呼吸器疾患による死亡リスクの上昇が、喫煙歴のある男性のみで認められた。※本研究の女性の対象者は喫煙歴なし。そのため女性における喫煙歴別の評価は行っていない。
・全死因による死亡リスクの上昇は男女とも認められない。
・死因別の評価では、外因死による死亡リスクが上昇。
・男性は自殺リスクが上昇。また、自殺リスクの上昇は、配偶者(妻)のがん罹患から5年以上継続して認められた。