6月27日、国立成育医療研究センターは、親の逆境体験が子どものメンタルヘルスに影響することを示唆した研究結果を発表した。
この研究では、逆境体験として「母親が成人前に両親の離婚を体験した」という要因が用いられたが、「両親の離婚を経験したことがある母親」の子どもは、小学5年生と中学2年生時点でメンタルヘルスに不調が現れるリスクが1.22倍になることが示された。
また、母親が両親の離婚を経験すると、母親が高校以上の教育歴をもつ可能性が低くなり、子ども世代のメンタルヘルスへも影響することが示された。
このことから、同研究センターは、逆境体験(両親の離婚)を経験した女性がより高い教育歴をもてるように環境づくりをすることで、世代を超えたメンタルヘルスのリスクを減らす可能性があると述べている。
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・「逆境体験が世代を超えて影響を及ぼすメカニズムに関する研究 次世代の良好なメンタルヘルスのためには、教育への支援が重要か?」国立成育医療研究センター