全国の小中高校および特別支援学校において、子どもを性犯罪・性暴力から守ることを目的とした「生命(いのち)の安全教育」が、4月1日より本格的にスタートした。政府が決定した「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」(2021年6月)に基づき、子どもの発達段階や地域の実情に応じて、「生命を大切にする」「加害者にならない」「被害者にならない」「傍観者にならない」ための教育を実施する内容。内閣府と文部科学省が作成した教材と指導の手引きを使用する。
教材の内容は、小学校では、1年生でプライベートゾーンなどについての説明から始まり、性暴力に遭ったときの対処法・相談先、SNSで気を付けること、中学校ではデートDVなどについてが盛り込まれている。
文科省は今後、地域の実情に合わせた多種多様な指導モデルを取りまとめ、指導展開事例として周知・展開を図っていく。
また、同安全教育に関する先進的な取り組み事例の紹介、性犯罪・性暴力対策に関する政府の取り組みや現状について「生命の安全教育全国フォーラム」を開催し、同安全教育の全国展開を強力に推進するとしている。