厚生労働省が1月19日に公表した衛生行政報告例(母体保護関係)によると、2021年度の人工妊娠中絶届出件数は12万6,174件で、前年度から1万5,259件、10.8%減少した。「50歳以上」を除く全ての年齢階級で減少がみられた。「20歳未満」について各歳でみると、「19歳」が4,051件と最も多く、次いで「18歳」が2,466件であった。
人工妊娠中絶実施率(女子人口千対)は5.1で、前年度から0.7低下し、過去最低を更新。「20~24歳」は10.1、「25~29歳」は8.4、「30~34歳」は7.3であった。
一方、出生数に中絶数を加えた妊娠数中の中絶割合は、全体では13.5%(前年度14.4%)と微減したが、14歳以下は79.6%、15~19歳は61.9%、45~49歳では43.9%、50歳以上では48.7%と高い割合を示した(2021年人口動態統計、2021年度衛生行政報告例をもとに算出)。