10月4日、厚生労働省の専門委員会において、先の「9価HPVワクチンの定期接種化に係る技術的な課題についての議論のまとめ」を踏まえ、シルガード9を定期接種に用いるかどうかについて議論が行われ、2023年度早期から定期接種を開始できるように準備を進めていくことが了承された。
現在、サーバリックス(2価HPVワクチン)、ガーダシル(4価HPVワクチン)が定期接種の対象となっている。同省は9価HPVワクチンについてのQ&AをHPに掲載した。
9価HPVワクチン定期接種化に関する詳細な内容については、決定次第お知らせするとしている。
「9価のHPVワクチンが定期接種の対象になることは私たちにとっては朗報です。子宮頸がんの90%近くをカバーするだけでなく、その他のHPV関連疾患の予防が可能になるからです。来春早い時期に接種が開始されるとのことですが、セクシュアルデビューの可能性がある女子では、9価ワクチンを待つのでなく、現在ある2価、4価のワクチンを早めに接種されるよう、本会のクリニックではお勧めしています」(本会会長 北村邦夫)