2022年2月24日、厚生労働省健康局健康課予防接種室はヒトパピローマウイルス(HPV)感染症の定期接種に関するリーフレットを改訂し、これを自治体、医療機関等に通知した。
改訂したリーフレットは、定期接種対象である小学6年生〜高校1年生相当の女子本人と保護者向け(概要版および詳細版)、医療従事者向け、接種後の本人・保護者向けの4種類。
公費によって接種できるワクチンの一つとしてHPVワクチンがあることを広く知ってもらうことや、ワクチンの有効性・安全性に関する情報および接種のために必要な情報を、接種対象者本人やその保護者に届けることを目的としている。今回の改訂では、文章の表現に、行政用語・専門用語を極力使わないなど、読みやすさ、分かりやすさを重視したという。
HPVワクチンは、13年6月から、積極的な勧奨を一時的に差し控えていたが、21年11月に、専門家の評価により「HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」とされ、原則、22年4月から、他の定期接種と同様に、個別の勧奨を行うこととなっている。
また、同省は3月25日、上記リーフレットのほかに、HPVワクチンのキャッチアップ接種対象者向けのリーフレットを追加し、公表した。誕生日が1997年4月2日〜2006年4月1日までの女性のうち、HPVワクチンの接種を逃した人に接種の機会を提供するため周知を行っている。
HPVワクチン接種対象者本人と保護者向けのリーフレット
「小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版)」