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ニュース・トピックス

入眠時間が遅い子にADHDと似た症状―名古屋大・浜松医大

第816号

 名古屋大学と浜松医科大学のチームが共同研究で、子どもの入眠時刻はADHD(注意欠如多動症)※1の症状と関連し、遺伝的リスクの低い子どもにおいて睡眠の関連が強いことを明らかにした。ADHDの症状の評価と診断にあたって、睡眠習慣を考慮することが重要であることが示された。
 本研究結果から、子どものADHDの症状を評価するときには、ADHD症状の強さに影響を与える睡眠習慣を丁寧に聞き出すことが大切であり、また現在ADHDと診断されている子どもにおいても、睡眠習慣を適切に評価し、入眠時刻が極端に遅くなっていることでADHDと過剰に診断されていないかどうかを検討するべきであることが示唆された。

<ポイント>
○8~9 歳のお子さんでは、入眠時刻が遅いことでADHD症状が強くなる
○入眠時刻がADHD症状にもたらす影響は、ADHDに対する遺伝的なりやすさによって異なる
○子どものADHD症状を評価するときには、睡眠習慣を丁寧に聞き取ることが必要である

写真1

※1 ADHD(注意欠如多動症、Attention Deficit Hyperactivity Disorder)
:じっとしていることや待つことが苦手といった多動性・衝動性と、集中力を持続することが苦手といった不注意を特徴とし、18 歳以下の約5%、成人の約2.5%に見られると報告されている。

詳しい情報はコチラ
https://www.med.nagoya-u.ac.jp/medical_J/research/pdf/JA_Net_20220106.pdf



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