厚生労働省が1月27日に公表した衛生行政報告例(母体保護関係)によると、2020年度の人工妊娠中絶届出件数は14万1,433件で前年度比1万4,997件、9.6%減と大幅に減少。全ての年齢階級で減少がみられた。人工妊娠中絶実施率(女子人口千対)は5.8で、前年度から0.4低下し、過去最低を更新。19歳以下では4.5から3.8に低下した。
一方、出生数に中絶数を加えた妊娠数中の中絶割合は、14.4%(前年度15.3%)と微減したが、19歳以下は59.7%、45歳以上で44.2%と高い割合を示した(2020年人口動態統計、2020年度衛生行政報告例をもとに算出)。