昨年末、国内の新型コロナウイルスの感染は落ち着いたか? と一時期待しましたが、年が明けるとオミクロン株の感染が全国へと一気に拡がり、今や「第6波」の渦中にあります。今後もソーシャルディスタンスをとる、マスクを着用する、手洗い、咳エチケットなど感染防止対策を怠らず、健康に気を付けて生活していくほかないのでしょう。
私はコロナ以前から、花粉対策や防寒目的で時々マスクを着けていましたが、今では必需品となっています。マスクの表裏が分からない…なんてことも今はありません。
コロナ下でマスクを取り巻く状況にはいろいろな変遷がありました。2020年春は「不織布マスク」や「サージカルマスク」の供給不足が続き、入手困難な時期がありました。使い捨てでない「ウレタンマスク」も一時期使用していました。また、同4月には国から全世帯へ「ガーゼ製布マスク」の配布がありました。夏ごろには「スポーツ用マスク」なども登場しました。一時期「首かけマスク」なる首下げ型除菌グッズ?を身に付けている人がいましたが、今ではほとんど見かけません。マスクの製造国は、これまでは中国や東南アジア製がほとんどでしたが、国内製のものも最近は多く流通している印象があります。
最近、奈良県の企業が「銅マスク」を完成させたという報道を目にしました。ウイルスを不活化させる効果がある銅合金の分子を不織布にコーティングしてあるのだそうです。マスクに付着したウイルスを2分で約99%不活化させるといいます。何らかの理由でコロナのワクチンを接種できない人もいるので、このような商品は役に立つかもしれません。マスクの開発・生産・流通・小売に携わっているかたがたに感謝します。 (大野聡)