厚生労働省は「母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)」の様式を改正し、7月1日から適用した。
母健連絡カードは、妊娠中および出産後1年以内の女性労働者が、医師などから受けた指導事項を適切に事業主に伝えるために利用できるカードのこと。
改正のポイントとして、①症状などに関する表現を見直し、現在の医学的知見が反映された表現になった点、②医師などによる記載事項が表面に集約され、必要な措置が一目で分かるようになった点、③症状に応じて必要な標準措置を幅広く選択できる点―を挙げている。
男女雇用機会均等法により、妊産婦である女性労働者が医師などの指導を受けて事業主に申し出た場合、その指導事項を守ることができるよう必要な措置を講じることが事業主に義務付けられている。具体的な措置は、妊娠中の通勤緩和、休憩に関する措置や、妊娠中または出産後の症状などに関する措置(作業の制限、勤務時間の短縮、休業)などがある。