プロ野球のセ・リーグは、東京ドームを本拠地とする球団を応援している。ファンもアンチも多い球団である。ちなみにパ・リーグは、出身地である仙台のチームをちょっとだけ応援している。
昨季から続く観客数の制限や、9回打ち切りなどの特別ルールの適用、はたまた"助っ人外国人"が海外から日本へなかなか入国できない…等々、新型コロナがもたらした日本プロ野球界への影響は大であった。
件の球団と東京ドームもコロナ禍に対応した形を模索している。①ペーパーチケットからスマホで表示するモバイルチケットへの移行(他球場はコロナ前から既に採用していたが…)②来場者のコロナ感染が判明した場合、近隣の座席を利用した人に注意喚起のメールが送信されるシステムの採用③ドーム内換気性能の引き上げ④トイレ・手洗い場の増設⑤応援での大声・ハイタッチの禁止⑥客席からスマホでフード・ドリンクを注文できるモバイルオーダーサービス…など「密集・密接・密閉」を避け、来場者の安全性と利便性を高める取り組みを行っている。
また、今後は顔認証技術により、チケットレス&キャッシュレスの実現を目指すという。本会も各種セミナー・研修会を運営しているが、このような対策は参考になる。
一方、8月からコロナワクチンの接種会場として東京ドームを活用していく計画も持ち上がっている(高齢者向け接種が終わった後の一般向けが対象)。1日約1,000人への接種を想定しており、試合のある日は、接種の待ち時間などに選手たちの練習の様子も見学できるようになるそうだ。
今季のプロ野球オールスター・ゲームは、7月16日(金)に西武ドーム、17日(土)に宮城球場にて開催。また東京五輪野球の決勝は、8月7日(土)に横浜スタジアムで開催される。各球場の感染症対策にも注目したい。 (大野聡)