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ニュース・トピックス

性教育コンテンツ「#つながるBOOK」を公開
若い世代のSRHR普及推進へ―厚労科研事業

第806号

つながるBOOK
ウェブサイト「#つながるBOOK」

★『#つながるBOOK』のPDF版(閲覧・ダウンロード用)は、こちら

★『#つながるBOOK』のPDF版(印刷用データ)は、こちら
※データの改変(加工・編集)は禁止いたします。

 「新型コロナウイルス感染症流行下の自粛の影響―予期せぬ妊娠等に関する実態調査と女性の健康に対する適切な支援提供体制構築のための研究」班(研究代表者=安達知子・日本産婦人科医会常務理事)の分担研究(研究分担者=北村邦夫・本会理事長)では、妊娠・中絶・家庭内DVなどの実態調査を実施することと合わせて、高校生に安心を届けるための性教育のパンフレットを作成しました(2020年度厚生労働科学特別研究事業)。
 その概要を制作チームの1人である高橋幸子本会クリニック医師にご紹介いただきます。

高橋 幸子(本会クリニック医師/埼玉医科大学産婦人科医療人育成支援センター・地域医学推進センター助教)

 2020年3月から6月にかけて、全国で学校が一斉休校になりました。その当時、妊娠不安による電話相談が増加したというニュースが飛び交いました。実際に性行動が活発になったのか? 知識不足により不安が増えたのか? 相談先を知って相談しやすくなったのか?――

 今回「#つながるBOOK」制作チームでは、これらの背景を踏まえて、「相談する側」「相談される側」の両方の目線からアプローチしました。制作者は性教育に携わる産婦人科医師・助産師・大学教育学部教員・養護教諭養成課程教諭ですが、さらに制作者の身近にいる学生さんからの声も反映しました。相談する前に知っておきたい知識や情報を文字が多くなり過ぎないようにまとめ、もっと詳しい情報を知りたい時に頼りになるページをリンクで紹介しています。

 また、相談を受ける側の態度として心掛けたい表現をちりばめました。性的同意の大切さに始まり、性行為に伴うリスクや責任を知った上での自己選択をサポートすること、どれだけ用心深く行動しても、性のトラブルに巻き込まれることはあり、誰かに「つながる」ことこそが、最も大切だということを強調しました。
 仮に相談してもらえたときは、あなたを信頼できる大人だと思ってもらえたということなのです。この「#つながるBOOK」を渡してくれた大人は、まさに、相談できる大人だと認識されることでしょう。
 「#つながるBOOK」は、その名の通り、ブックレットとして一人一人の高校生に手渡せるパンフレットとして配布したい! と作成されました。手に取ってくれた学生からは、「中学生にも、大学生や大人にも使えるね!」との評価もいただいています。

 無料で閲覧・ダウンロードできる、Web版ブックレットPDF版ブックレット作成・印刷用入稿版をご用意しています。講演会での配布などに、ご活用ください。


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