厚生労働省が2月18日に公表した令和元年度衛生行政報告例によると、人工妊娠中絶件数は15万6430件で前年度比5311件、3・3%減であった。45~49歳を除く年齢階級で減少が見られた。人工妊娠中絶実施率(15~49歳女子人口千対)は6・2で、前年度から0・2低下し、過去最低を更新。19歳以下では4・7から4・5に低下した。
出生数に中絶数を加えた妊娠数中の中絶割合は、15・3%(前年度15・0%)となり、なかでも14歳以下は82・3%、15〜19歳は61・7%、45〜49歳は46・8%と高い割合を示した(令和元年人口動態統計、令和元年度衛生行政報告例をもとに算出)。