【こども家庭庁】
加藤大臣記者会見要旨(2024年8月8日、27日)
2024年8月8日および27日に行われた加藤大臣記者会見の要旨は下記の通りです。
2024年8月8日 加藤大臣記者会見要旨
①第7回こどもの自殺対策に関する関係省庁連絡会議
8月8日、「
第7回こどもの自殺対策に関する関係省庁連絡会議」を開催した。昨年6月に取りまとめた「
こどもの自殺対策緊急強化プラン」に基づく各施策の進捗状況について、関係各省庁から報告を受けた。引き続き政府一丸となって子どもの自殺対策を推進していく。
②港区の児童発達支援センターの視察
8月7日、港区の「
児童発達支援センターぱお」を視察し、保護者と意見交換を行った。ぱおでは、地域における障害児支援体制の中核を担う児童発達支援センターとして、子どもへの発達支援だけでなく、地域の保育園・幼稚園他の事業者との連携や、研修会への職員派遣などの地域支援、子どもの発達に不安を抱える保護者への家族支援に力を入れて取り組んでおり、こども家庭庁としても大変参考になる取り組みであった。
今回の視察内容を踏まえ、今年度は発達支援が必要な子どもの家族の多様なニーズに応じた支援の一層の充実を図ること、また支援人材に対する研修の体系や、実施体制の構築に向けた具体的な検討を進めることを事務方に指示した。
③2023年保育施設などでの重大事故について
昨年、教育・保育施設等(幼稚園や保育園、放課後児童クラブなど)で発生した、死亡や意識不明、大けがなどの重大事故の件数を、8月2日に
公表した。
重大事故の件数は2,772件(前年比311件増)、うち死亡事故は9件(同4件増)であった。
死亡事故の中には、認可外保育施設でのうつぶせ寝による事故や、放課後児童クラブ(学童保育)でのプール活動中の事故があった。このような事故を防止するため、国のガイドラインで示している重大事故が発生しやすい場面ごとの注意事項等について、こども家庭庁から通知やSNS等により繰り返し周知を図っているが、改めてガイドラインを周知徹底してもらうことなどにより、重大事故防止の取り組みを強化するよう8月2日付で自治体に通知を出した。
教育・保育施設等でのSIDS(乳幼児突然死症候群)や睡眠時の事故については、これらを防ぐため、睡眠時の乳幼児の顔色や呼吸の状態について5分に1回の間隔でチェックするなどきめ細かく観察し、丁寧に対応していただきたい。
プールや水遊びの際は、監視する人と指導等をする人で、役割分担を明確にすること、監視者は監視に専念し、子どもから目を離さないことをお願いする。
2024年8月27日 加藤大臣記者会見要旨
①「自殺予防週間」と「こどもの自殺対策緊急強化プラン」のロードマップについて
9月10~16日は自殺予防週間である。2023年の児童生徒の自殺者数は513人で、過去最多の22年と同水準であった。特に子どもや若者の自殺は、長期休暇明け前後に増加する傾向にあるため、夏休み明けは、普段以上に子どもの心の不調へのアンテナを高めていくことが重要である。
8月8日、「
第7回こどもの自殺対策に関する関係省庁連絡会議」を開催し、「こどもの自殺対策緊急強化プラン」の進捗を見える化した
ロードマップを公表した。
本日は、自殺防止の観点から、子どもや国民に向けたメッセージをお送りする。(以下、メッセージの内容の一部)
「子どもや若者の皆さんに対しましては、不安を感じたり悩んだりする時は体を動かしてみたりするなど、気持ちが少しでもほっとする方法を見つけてもらうとともに、その不安や悩みをなくす方法について一緒に探していきたいということをお伝えします。また、日々、子どもたちと関わられる方々に対しましては、子どもの様子がいつもと違うと感じた場合には、そっと声を掛け、そばにいるとともに、相談窓口につなぐなどの対応をお願いしています。私たちこども家庭庁としましても、子どもが自ら命を立つ選択肢を選ばざるを得なかったり、そこに至るまでの状況を一人で抱えざるを得ないような社会、このような社会を変えていくために、子どもたちの声を聞きながら、引き続き関係府省庁とワンチームとなって、しっかりと取り組んでまいります」
②日本商工会議所青年部との意見交換会
本日11時から日本商工会議所青年部の役員と、「子ども・子育て支援に関する情報発信」および「子ども・子育てを応援する社会に向けた機運づくり」をテーマとして意見交換会を開催する。
③「こどもの未来応援基金事業」感謝状贈呈式
「こどもの未来応援基金事業」は、子どもの貧困を社会全体で解消する取り組みで、企業や個人から広く寄付を募り、子どもたちの学習や生活の支援、居場所の提供などを行う活動を支援する事業である。この事業に関連して、本日企業の方々へ感謝状贈呈式を行う。
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【こども家庭庁】加藤大臣記者会見