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妊娠中の梅毒感染症(2023年版)に関する実態調査結果報告 日本産婦人科医会

日本産婦人科医会は全国1,346 の分娩取扱い施設にて行った、2022 年 1 月~2022 年 12 月までの間に分娩とな った妊婦の梅毒感染の実態についてのアンケートの結果を公表した。

概要は以下の通り

1.我が国で分娩した妊婦における梅毒感染率

若年齢層ほど感染率が高い傾向にあり、妊婦全体の感染率は 2016 年の同調査の約 3 倍。どの年齢層においても上昇傾向にある。

2.梅毒感染者の診断時期

梅毒感染妊婦のうち、80.8%は妊娠初期にて診断。妊娠中の感染(妊娠初期検査で陰性)が 4.8%、未受診や飛び込み分娩等で感染時期が不明なものが 14.4%。

3.梅毒感染妊婦の周産期予後

2023 年の調査では、梅毒感染妊婦の早産率は 6.1%、死産率 2.1%、出生した児の先天梅毒発症率は 7.4%。2016 年調査時と比較して、早産率、死産率はほぼ横ばいであり、先天梅毒児の発生率は半減。

4.梅毒感染妊婦に対する治療法の選択

治療方法は、従来の経口抗菌薬を使用している施設が大多数である一方、2022 年から使用可能となったベンジルペニシリン持続筋注製剤(ステルイズ®)を使用する施設が14.3%でみられた。

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