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「世界人口白書2023」日本語抜粋版発表記念イベント UNFPA 取材報告 中編
2023年07月18日
次に東京大学UNiTe代表、現役大学生の萩野聡子氏より
人口問題は若者には遠い問題。時間がないのでテレビ、新聞は見ないでネットやSNSで情報を得ることが多い。 そのため目に飛び込んでくるのは声の大きい極端な意見。人口問題は分かりやすい、人口の増減という数の問題になり 質の問題にならない。分からないことは分からないこととして、そのまま受け取り、自分が感じる幸せを等身大に受け取り 大きな声だけでなくサイレントマジョリティの声にも耳を傾けていく。 といった等身大の若者から見た人口問題について述べた。
萩野聡子氏の挨拶の後、ジャーナリストの有働由美子氏をモデレータに第2部としてパネルディスカッションを開始した。
開始にあたり有働由美子氏は世界人口白書2023の表紙を指し、パネルディスカッションの後にこの表紙の人物の性別、人生、どんな人なのか、 どのように見方が変わるか楽しみにしていてください。と参加者に述べた。
パネリストは
外務省国際協力局 国際保健戦略官室 主査の市野紗登美氏、
東京大学准教授の井筒節氏、
元東京大学UNiTe代表、EMPOWER Projectの菅田利佳氏、
UNFPA人道支援局長の新垣尚子氏の4人。
問1は人口規模や出生数に対する数の懸念より不平等へ目を向けるべきという白書の見解を分かりやすく説明するという問い。
新垣尚子氏は2011年に世界人口白書で世界の人口が70億人になり発表をしたのに、もう80億人であると驚きの声をあげた。数に注目されるが数ではなく、その裏にある人間の顔、人生があることをとらえる。ジェンダーとは何なのか、妊娠や出産など女性の自分の身体の事は女性自身が決めていけることが大事と述べた。
モデレータの有働由美子氏は若い世代はどう思うか、元東京大学UNiTe代表、EMPOWER Projectの菅田利佳氏に話を振った。
菅田利佳氏は人口問題は数ではない。しかし、そのマインドを変えることが出来るか。現東京大学UNiTe代表、現役大学生の萩野聡子氏が述べたように人口問題は若い世代には遠い問題。ひとりひとりの権利と選択が大事。ひとりひとりが過ごしやすい社会をすごすために自身が行っているEMPOWER Projectの事例を発表した。
モデレータの有働由美子氏は日本人は親切だが背中を押してもらわないとなかなか親切を積極的に行えない。その点、マゼンタ・スターの考え方は素晴らしいと述べ、次に井筒節氏に話を振った。
井筒節氏は人口問題は数も人権も大事。しかし、人口が多すぎる、少なすぎるは本当なのであろうか。飛躍したイメージなのではないか。と述べた。
市野紗登美氏は出生率はどうあれ強靭な社会は出来ると述べた。
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