香芝市では、2年前から思春期対策事業を行っています。
そのなかで、中学生に向けた啓発資材として、本会教材「10代のキミっ!ひとりで悩まないで!」(鷹の爪団 みんなで子育て大作戦)を配布しているとのことです。
香芝市役所保健センターに、活動の様子などについてお話を伺いました。ここにご紹介します。
Q1.香芝市では、いつごろから自殺対策の活動をされていますか?
心の健康づくりや心の支援については平素より行ってきましたが、自殺予防や精神保健福祉の充実の観点から、市民のこころの健康増進を目指す「臨床心理事業」を平成25年度より実施しています。
Q2.どのような場所で、どのような活動をされていますか?
主に、下記のような取り組みを行っています。
・保健センターにて「心の健康相談室(臨床心理士によるカウンセリングや心理検査、発達相談等)」の実施
・心の健康に関する講演会の実施
・ゲートキーパー養成講座の実施
・心の相談窓口一覧のリーフレットやチラシ等の配布
・自殺対策連携会議の実施
・思春期対策事業(市内公立中学校3年生に命の大切さ教育)の実施
公立中学校で行った「命の大切さ教育」の様子(写真:香芝市提供)
Q3.クリアファイルを活用するようになったきっかけは何ですか?
思春期対策事業を開始する際、JFPAのカタログで配布資材を探していて、
・中学3年生を対象とした時に漫画で視覚的に内容も分かりやすい
・自殺予防対策としての内容にふさわしい
・クリアファイルだと授業終了後も継続して使用できる
・当日資料をクリアファイルに入れて配布できる
などの理由から提案しました。
Q4.受け取った方からへのアンケートで、配布した教材について触れられていたとのことですが、どのような反応がありましたか?
命の授業のアンケートの自由記述欄に「クリアファイルの内容が良かった」等の感想や「何かあったのと尋ねられて、素直に答えられる悩みなら、大したことは無い」「話しづらくてもひとりで悩んでも無駄」等、クリアファイルの内容についてそのまま記入されていました。
Q5.最後に、国の自殺対策取り組み事例に奈良県から推薦されたとのことですが、その事例に関する情報もいただけると幸いです。
いのち支える自殺対策推進センター(JSCP)(https://jscp.or.jp/index.html)が提供している「自殺対策先進事例データベース」(https://jireidb.jscp.or.jp/)に掲載されます。
これは、自治体の地域自殺対策を支援する活動の一環として、JSCPが都道府県・政令指定都市の地域センターと連携し、年度ごとに自治体の「先進優良事例」を集めたデータベースとして作成したものです。
――有り難うございました。
※本教材についてご興味のある方は、本会までお問い合わせください