妊娠中から考える お産のあとの あなたと赤ちゃんの健康
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●母子の情緒が安定する母と子の肌の触れ合いは、母子の情緒を安定させます。特に子どもの精神的な成長にとってよい影響を与えます。この項では、母乳育児のために心掛けておきたいポイントを挙げま授乳❶母乳育児のすすめ❷母乳で育てるために赤ちゃんにとって、最高の栄養は母乳です。やむを得ない事情のない限り、できるだけ母乳で育てるようにしたいものです。●病気にかかりにくくなる母乳には、病気を予防する免疫物質が含まれているため、赤ちゃんが病気にかかるのを防ぎます。●栄養のバランスがよく、消化もよい母乳には、赤ちゃんを育てるために最適な栄養がバランスよく含まれています。また、母乳中のタンパク質は、粉ミルクに比べて消化しやすい成分からできています。●母体の回復を早める産後の授乳時には、乳首を吸われる刺激が脳に伝わり、オキシトシンというホルモンが分泌されます。このホルモンには子宮を収縮させる働きもあるため、産後の子宮の回復を早め、悪■■露の排出を促します。さらに、授乳は排卵を抑えるため、授乳していない人に比べて月経の再開が遅くなる傾向があります。しかし、油断は禁物。年子を望まない場合は避妊を忘れずに行ってください。す。母乳の出をよくするために、また乳腺炎予防のために参考にしてください。母乳には十分なビタミンKが含まれていないので、出生直後哺乳確立時より生後3か月まで毎週1回ビタミンKのシロップを1㎖ずつ赤ちゃんに飲ませることが定められました。1か月健診時に人工栄養が半分以上の方は、それ以降にビタミンKのシロップを飲ませる必要はありません。母乳の分泌は、ママの栄養の摂取量、精神状態に大きく左右されます。十分な栄養と水分をとり、悩み事は早めに相談するなど、気持ちが軽くなるように努めましょう。母乳育児の利点十分な栄養と精神安定授乳は赤ちゃんの顔を見ながら赤ちゃんの体をしっかりと安定させて抱き、親指と人差し指で乳房を支え、ゆったりした気分で、赤ちゃんの顔を見ながら飲ませます。赤ちゃんとママ自身のためにも、たばこはやめましょう。お酒は赤ちゃんのためにやめましょう。3〜4日ぐらいなら市販の風邪薬や消化剤を飲んでも大丈夫。それ以外の薬については医師と相談の上で。食後に軽く飲む程度のコーヒー、紅茶、緑茶ならOK。赤ちゃんとママが楽な姿勢で赤ちゃんが飲みやすいように、膝の高さを調節しましょう。慣れないうちは疲れるので、ママの肘の下に枕などを入れるとよいでしょう。         7

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