妊娠中から考える お産のあとの あなたと赤ちゃんの健康
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①赤ちゃんが過ごす場所②保温③授乳④清潔生まれて約4週間、特に最初の2週間は、赤ちゃんがお母さんの体内とはまったく違う環境の中で、自分の力で発育していくことに慣れる大切な時期です。下記のような注意をしながら、母体を離れての生活に無理なく慣れ、 人生の第一歩を踏み出せるようにしましょう。生まれたばかりの赤ちゃんは、乳を飲むとき以外はほとんど眠っています。清潔で静かな場所に、ゆったりと寝かせましょう。また、医学的な理由で医師からうつぶせ寝をすすめられている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあお向けに寝かせるようにしましょう。また、なるべく赤ちゃんを一人にしないようにしましょう。窒息、誤飲、けがなどの事故を未然に防ぐことにもつながります。また、寝かせる時にあおむけに寝かせたときの方が乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生率が低くなるというデータがあります。赤ちゃんは、まだ、自分で体温を調節することがうまくできないので、部屋の温度はなるべく20℃以下にならないようにしましょう。ただし、室内の空気を新鮮に保つことを忘れないでください。新生児には母乳が基本です。母乳栄養は赤ちゃんの病気を防ぎ、赤ちゃんとお母さんのきずなを強くします。特に初乳は赤ちゃんが初めて口にする食物としてかけがえのないものですから、ぜひ与えたいものです。母乳が出ないようでも、あせらずに、赤ちゃんが欲しがるにまかせて根気よく吸わせてみましょう。母乳の出を良くするには、お母さんが十分な栄養と休息をとることも大切です。授乳中はゆったりした気持ちで赤ちゃんと向き合いましょう。体質や病気、環境などで母乳を与えられないときや状況に応じ、粉ミルクや乳児用液体ミルクを活用しましょう。赤ちゃんの世話をする前に手を洗い、寝具、衣類、おむつはいつも清潔に保ちましょう。また、毎日、皮膚を清潔に保つケアをしましょう。かぜをひいた人が赤ちゃんに近づいたり、抱いたりしないなどの注意も大切です。 (生後約4週間までの 新生児赤ちゃん)       う■■■■CONTENTS■■■■①赤ちゃんが過ごす場所 ② 保温③授乳④清潔⑤ 低出生体重児の︎届出、未熟児⑥赤ちゃんの︎具合が悪い時⑦ 先天性代謝異常等の︎検査を受⑧ 新生児聴覚検査を受けましょ⑨視覚の︎発達について⑩ 乳幼児突然死症候群(SIDS)⑪股関節脱臼の︎予防の︎ために⑫ 赤ちゃんを激しく揺さぶらないで。転倒や転落にも気をつけて。⑬ 新生児訪問や乳児家庭全戸訪問(こんにちは赤ちゃん訪問)などへの︎医療の︎給付けましょうについて31

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