妊娠中から考える お産のあとの あなたと赤ちゃんの健康
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なんでもQ&A生まれて間もない赤ちゃんは誰でも生理的黄疸が起こります。しかし、母児間血液型不適合や先天性の胆道閉塞などが原因で黄疸が強く現れることもあります。適切な処置が必要です。医師・助産師に診察を受けてください。病的な黄疸は別として、母乳栄養児には軽い黄疸がかなり長い間続くことがあります。これは母乳に含まれるある種のホルモンの作用によるものです。赤ちゃんの全身状態に異常がなく元気であれば、母乳による黄疸と思われます。授乳を中止すればすぐ消えますが、生後1か月前後で自然に治るので心配することもなく、母乳をやめる必要もありません。赤ちゃんの体重は授乳や排便によってかなり左右されるので、神経質に毎日量る必要はありません。5〜7日間に1回で十分です。産後間もないころはママも授乳に慣れていませんし、赤ちゃんもうまく飲めないので、体重が増えにくいこともよくあります。赤ちゃんの機嫌がよくて元気ならば特に問題ありませんが、母乳が足りないと思われるようなら粉ミルク・液体ミルクで補ってください。その後の授乳については1か月健診の際にご相談ください。赤ちゃんが泣くにはいろいろな理由があります。例えば、授乳が不十分だと満腹感がなくて眠れず、いつまでも泣き続けることがあります。授乳の後にげっぷがうまく出ないと、気持ちが悪くて泣くこともあります。おむつがぬれていても、厚着で汗をかいたり、冷房で寒過ぎたりしても泣きます。まず赤ちゃんの様子をよく見て、そのようなことがないか考えてみてください。授乳が不足しているかは体重の増え方が参考になります。また、授乳後はげっぷが出るように、抱き方に注意してください。生後15日目ですが、顔がまだ黄色いです。母乳はよく飲んで元気はいいのですが、このままで心配ないでしょうか。なかなか体重が増えないので心配です。元気はいいのですが、母乳が足りていないのでしょうか。生後2週間ですが、泣いてばかりいるので心配です。どこか悪いのでしょうか。私は夜も眠れず疲れてしまいました。 赤ちゃんの心と体はママやパパとのやり取りの中で育っていきます。声を掛けたりあやすことはもちろん、できるだけ体に触れて運動させてあげてください。 満2か月を過ぎ、手足の動きが活発で首がしっかりしてきたら、腹ばいにさせたり、手足を支えて動かしてあげましょう。動きは、赤ちゃんの自由な手足の動きに合わせることが大切です。赤ちゃんの運動ママの親指を握らせて、他の4本指は軽く手首に掛けます①。腕をわしづかみにしてはいけません②。足首は人差し指と中指で挟み③、膝の裏側は親指と人差し指で挟みます④。肘や股関節に負担が掛かるので、急に腕を引っ張ったり、強く足を引っ張ったりしないようにしましょう。24①②③④  A Q  AQAQ手の支え方足の支え方

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