妊娠中から考える お産のあとの あなたと赤ちゃんの健康
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●服用法現在わが国で承認されている緊急避妊薬は、「ノルレボ錠1・5㎎」と「レボノルゲストレル錠1・5㎎「F」」だけです。1回1錠を飲みます。●注意服用以後に性交をもつと、妊娠する可能性があるので、適切な避妊が必要です。服用後は、不正子宮出血や頭痛、吐き気、ります。服用後2時間以内に吐いてしまったときは、すぐに追加で1錠飲みます。服用後、月経のような出血(消退出血)があって、初めて妊娠を否定できますが、出血の有無にかかわらず、医師の指導を守って再度受診してください。緊急避妊薬にはエイズを含む性感染症を防ぐ効果はありません。ママの健康診断• • • • •   緊  急 避 妊 法 避妊しなかった、避妊できなかった、コンドームの破損、腟外射精、レイプなどのアクシデントの際の最後の避妊手段として、緊急避妊法を知っておきましょう。72時間以内なら緊急避妊薬を、120時間以内であれば銅付加IUDかIUSを使うこともあります。医療機関での受診が必要ですが、内服薬の緊急避妊薬は、一部の医療施設でオンライン処方が可能です。緊急避妊法は、日常的に使う避妊法ではありません。あくまでも緊急手段として心得ておきましょう。しかも、のみぐすりの場合の妊娠阻止率は84〜91%と、避妊効果は決して高いとはいえません。低用量ピルなどで確実に避妊することを心掛けましょう。婦人科系の病気は若くても発症するものがあります。かわいい赤ちゃんのためにもママの健康管理は大切なこと。異常がなくても最低1年に1回は婦人科検診を兼ねた健康診断を受けましょう。月経が不規則、月経痛がつらいなど、ちょっと気になる体の不都合を相談するよい機会にもなります。医師に正確な健康状態を伝えるためにも、日頃から乳房にしこりがないか、月経血量や期間に変化はないかなど、自分の健康状態に気を配っておきましょう。各市町村による健康診断や検診を利用すると、無料になったり費用の補助があります。受診資格は各市町村にお問い合わせください。2024年3月現在倦け怠た感、眠気などの症状が出ることがあ   いん     19

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