妊娠中から考える お産のあとの あなたと赤ちゃんの健康
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 安心してお産をしてください。「妊娠中から考える お産のあとのあなたと赤ちゃんの健康」をお届けします。 安心・安全で健やかな妊娠・出産、産後の健康増進を支援するため、成育基本法が成立しました。そして、こども家庭庁が2023年4月より始動しました。「子どもを真ん中においた社会づくり」の実現です。子どもがいると周りが明るくなるね、子育てが楽しいね、愛情に満ちた、そんな社会の実現です。私たちは母と子の健全なメンタルヘルスの維持、愛着形成の支援をしています。 脳は胎児期から1歳ごろまで急速に成長し、脳の重量は1歳で成人の70%程度、4歳で90%以上に大きくなります。しかも、体験から学ぶ能力は幼少期、特に赤ちゃんの時に高く、この時期に、子どもと見つめ合う、触れ合う、子どもにほほ笑みかける、愛情をもって子どもに接することで、子どもの脳の発達が促進することが最近の脳科学から分かっています。愛情の三要素と言います。①目と目で見つめ合う、②手と手で触れ合う、③ほほ笑みかける―ことが大切です。母乳・ミルクをあげるとき、この触れ合いが大切です。お母さんが赤ちゃんにほほ笑むと赤ちゃんもほほ笑みます。お母さんが怖い顔をすると赤ちゃんも怖い顔をします。サーブ&リターンをしながら赤ちゃんは育つのです。パパも頑張ってくださいね。 この冊子、お産の前にも、時々、読んでくださいね。ごあいさつ公益社団法人 日本産婦人科医会会長 石渡 勇⬅本書の︎多言語対応版はコチラから Scan to get the information in your own language.日本語を含む11言語でお読みいただけます。

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