妊娠中から考える お産のあとの あなたと赤ちゃんの健康
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❺混合栄養と人工栄養赤ちゃんは、母乳と一緒に空気も飲み込んでいるので、そのまま寝かせると母乳を吐くことがあります。そこで授乳後は赤ちゃんを抱き上げ、頭をママの肩に乗せて、背中を軽く刺激してげっぷをさせてください。粉ミルク(キューブ型ミルクも含む)・液体ミルクも母乳に近い成分でできています。母乳の不足分をミルクで補う混合栄養でも、ミルクだけで育てる人工栄養でも、赤ちゃんの成長には全く問題ありません。精神的に負担になるほど母乳にこだわり過ぎないようにしましょう。授乳後・ 粉ミルクの量や溶かし方・ 作ったらすぐに与え、飲み● 不機嫌● 便秘がち注意したい症状なんでもQ&A母乳の出を左右するのは母体の健康と栄養であり、乳房の大きさは関係ありません。母乳の製造工場である乳腺は、妊娠中から産後にかけてどんどん発達していくので、乳房が小さくても、妊娠中から乳房を圧迫しないようなブラジャーをして管理をすれば、乳腺が発達して母乳もよく出るようになります。産後も「自己マッサージをよく行う」「毎回赤ちゃんに吸わせてホルモンの分泌を促す」ことを諦めずに毎日続けてください。乳首が陥没している場合は、切迫早産の兆候がなければ、妊娠中から乳首の周りや乳頭のマッサージを行い、乳首を出すようにしましょう。赤ちゃんが母乳を嫌がるのには、陥没乳頭や扁へ平ぺ乳頭で吸い付けない、母乳が出ていないなど、何らかの理由があるはずです。無理に飲ませようとしていると、赤ちゃんは乳房が近づくだけで大泣きしたり、のけ反って抵抗するようになってしまいます。助産師と相談してまず原因を突き止め、それを改善した後に、赤ちゃんの機嫌のよいときに少しずつ乳房から直接飲めるように試してみましょう。しこりが残り、痛みがあるときは、応急処置として保冷剤で冷やしてみてください。すりおろした野菜による湿布はマイルドですが、赤ちゃんがアレルギーを起こすこともあり、お勧めできません。熱が出てきたら乳腺炎を起こしているかもしれないので、速やかに助産師や医師に相談してください。乳首が切れて痛い場合は、赤ちゃんの口の向きなど飲ませる方向を変えたり、乳輪部まで深くくわえさせるように工夫してみます。それでも痛い場合は搾乳して哺乳瓶で飲ませましょう。きちんと搾乳していれば母乳が止まってしまうことはありません。乳頭の焼けるような痛みは、感染症が原因の場合もあります。医師の診察を受けましょう。職場復帰の前に、勤務中の育児時間の取り方や搾乳できる場所、搾乳した母乳の保存ができるかなどを確認しておきましょう。仕事の休憩時間には乳房の圧抜きをして、痛みや張りがあるときには搾乳をします。搾乳した母乳を冷凍保存できれば、保冷庫に入れて持ち帰ることができます。家庭では赤ちゃんと触れ合う時間を大切にし、欲しがるたびに授乳するとよいでしょう。母乳で育てたいのですが、胸があまり大きくありません。母乳が出るか心配です。母乳で育てたいのに赤ちゃんが嫌がって乳首に吸い付いてくれません。毎回搾って哺乳瓶であげるしかないのでしょうか。・必ず消毒した器具を使うは、表示通り正確に残しは捨てる授乳後の搾さく乳にゅうで出し切れなかった母乳がしこりのように残って痛くてたまりません。どんどん母乳がたまって胸が張ってきますが、乳首が痛くて授乳がつらいです。育休後も働きながら母乳育児を続けていくには、どんなことに注意したらよいでしょうか。粉ミルクを作るときの注意点● 体重が増えない (月500g以下)● 1回の授乳時間が長くかかる● 授乳時間がめちゃくちゃ●飲みっぷりが悪いこのようなことが続くときは、医師、助産師、保健師に相談してください。     AQ AんいQ9AQ AQ  AQ 

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