❸乳房ケア❹授乳方法出産直後から赤ちゃんに母乳を飲ませる施設も多くなっています。初めの数日間は母乳の出は少ないものですが、諦めてはいけません。この時期に出る母乳は初乳といい、栄養価が高く、病気に対する免疫物質がたくさん含まれています。飲み残しは搾■■乳(搾り出し)してでも与えるよう努力しましょう。この頃は赤ちゃんの吸い付きも強く、乳頭トラブルを起こしやすいので、直接飲ませる時間は3分ずつくらいにしましょう。出産後2〜3日たつと乳房が張ってきます。授乳前に、基底部マッサージを4〜5セット行いましょう。乳房が痛いときは、痛い部分を冷たいタオルなどで冷やしてください。数日冷やしても母乳が止まることはありません。基底部マッサージ後に、乳頭・乳輪(周りの色の付いた部分)のマッサージを左右3〜5分ずつ行い、乳首を柔らかくしましょう。■■■授乳の前には必ず手を洗いましょう。消毒綿などで乳首とその周囲を拭く必要はありません。●抱き方、含ませ方背筋を伸ばし、胸を張って少し前かがみになります。片手で赤ちゃんの首元を支えて、もう一方の手で乳房を持ち、乳首だけでなく乳輪まで深く真っすぐに含ませます。抱き方を変えて、いろいろな方向から満遍なく飲ませてみましょう。●授乳時間母乳は赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけ与えてください。赤ちゃんの欲求に応じた授乳間隔で構いません。初めての授乳乳房マッサージ授乳前の準備上手な飲ませ方乳頭・乳輪部マッサージよくお乳の出る位置を見つけて乳房の土台の部分をそれぞれの方向から3回ずつ動かします。(1セット)・妊娠中…1日1回1セット・出産後… 毎日授乳前に4〜5セット※ 妊娠中はやらなくても大丈夫です。乳頭の先端をつぶすような感じで行います。・妊娠中…1日1回左右1分ずつ(ただし、切迫流早産の兆候のある人は、控えましょう)・出産後…毎回授乳前に3〜5分ずつ乳首の排乳口は20個くらいありますが、勢いよく出るところと、あまり出ないところがあります。授乳前にちょっと搾ってみて勢いよく出る排乳口を見つけましょう。赤ちゃんが乳首をくわえるとき、その部分がふさがれないような飲ませ方を工夫しましょう。赤ちゃんの舌の上に乳首を乗せてしっかり含ませます。乳房で赤ちゃんの鼻をふさいでしまわないよう、乳房を押さえて与えます。基底部マッサージ乳首だけでなく、乳輪(周りの色の付いた部分)まで深くくわえさせます。赤ちゃんの歯茎が乳輪を押し、乳首を吸い上げると、母乳が出てきます。乳首の含ませ方①②③ 8
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